各企業様をはじめ、私達も様々な求職者の方々と日々、沢山の面接を実施しております。
採用活動をしていく中で、ぜひこの方と一緒に働きたい。
けれど、念の為、決め手となる最後の一押しが欲しい。
そんな場面に出会った事はありませんか。
そこで手助けになるのが、リファレンスチェックです。
リファレンスチェックとは?
リファレンスチェックとは、企業が求職者との面接を通じて、ほぼ採用を決めようとしている時に、
前職で一緒に働いていた事がある第三者へ問い合わせて確認する事です。
企業がリファレンスを求めている時点で、求職者に対して好印象を持っており、
入社してほしいと考えております。しかし、何度面接を重ねても人間同士なので、
完璧には分かりません。念の為、前職で一緒に働いていた第三者の意見を聞く事で、
相違点はないかの判断をする事が可能になります。
そもそも、なぜリファレンスを取る必要があるのでしょうか。
一般的な理由としては、過去に一緒に働いていた事のある上司、同僚が、
求職者に対してどのような印象を持っているのか客観的な評価を聞く事により、
雇用主にとってもある程度の参考なり「採用失敗のリスク」を抑えたいという目的があります。
また人材流動が活発な海外においても、中にはレジュメを過大評価気味に書く傾向がある国もあり、
学歴や職務経歴の記載内容が事実と反してないかを目的として実施するケースもあります。
主にリファレンス対象となる役職としては、マネージャー、部長クラス、役員、経営陣など、
企業内における職責が高い人材ほど、「採用失敗時のリスク・損失」があまりにも大きい為、
その必要性も高まります。
リファレンスの内容
リファレンスの内容としては、人間性、在籍期間、勤務態度、成績・成果、職場における人間関係、退職理由などが挙げられ、前職の上司、同僚に依頼をするパターンが多いです。
その方法として大きく分けて3つあります。
1. 求職者からリファレンス先を企業へ提出させる。
2. 人材紹介会社が、リファレンス対象者へ連絡する。
3. 企業側が直接リファレンス先を探して確認する。
転職社会が盛んなタイをはじめ、欧米、外資系企業では一般的に実施されており、珍しくありません。
一方、日本の場合は一部の例外を除き、レジュメの内容の真偽を問う事に対しては、
然程、重点をおいてはいませんが、個人情報保護法の関係でリファレンスを取る事が難しく、
ほとんどの国内企業が実施しておりません。
しかし、ごくまれに日本でもレジュメ上の学歴及び経歴を詐称する人もおり、
大半が、隠し通せるものではない為、本人自身は小さい事と思っていても意図的だと発覚した場合、内定取り消しや不採用になってしまう原因ともなりうります。
これらを防げるリファレンスチェックの重要性を日本企業も考えてみる必要があるかもしれません。
役職クラスになればなるほど必要!
リファレンスチェックは、特に企業の中心になる重要な役職人材の採用において、有効且つ重要です。
最終採用の判断基準になる為、非常に慎重に行われるべきです。
日本に比べ、現在のタイでは法的な面も含めリファレンスチェックが、比較的とりやすいため、
弊社では登録者全員に対し基本的なリファレンスチェックをおこなっております
(蛇足ですが、これはタイ国内人材紹介会社としては初の試みです)。
具体的には、前職或いは前々職の上司やHRマネージャーへコンタクトし、
先に述べた項目の確認をおこなっております。万が一問題があるという弊社内での判断の場合、
当該人材の貴社への紹介は控えさせていただいております。
ミスマッチを防ぐリファレンスチェック!
日本同様に個人情報に対し非常に慎重な企業や、上司が既に退職していたり、
そもそも社員のデータを保存していない企業等、まだまだ品質面において改善の余地はあるのですが、
このリファレンスは、マッチング時や仕事紹介時の人材への接し方等、
弊社としましても大いに役に立つデータとなっております。
皆さんもリファレンスチェックの意義について、是非一度考えてみて下さい。