今回はタイと日本の少子高齢化問題について、
お話したいと思います。
少子高齢化がタイでも進んでいる!
タイはここ10年間で著しい経済発展を遂げてきましたが、
それと同時に『少子高齢化』に直面していると、
世間では取り上げられています。
正直、私が2012年に初めてタイに赴任するまでは、
一度も訪れた事がなかったので、
失礼ながらタイと聞くと、
子沢山というイメージを持っておりました^^;
ところが、そんな段階も既に過ぎ去っております。
東南アジアで2番目の少子高齢化社会!
タイの国民年齢は平均34歳と東南アジアの中では、
2番目に少子高齢化が進んでおり、出生率0.8%、
バンコクにおける高齢化率は10.5%と急速しています。
2022年には正式な高齢社会の仲間入りと言われており、
経済成長をもたらす人口ボーナス期も、
昨年2015年で終焉を迎えたとされ、
高度成長から低成長へと社会経済構造が、
変わっていく時期に入ります。
更に課題となっている慢性的な人材不足も、
解決されることなく、
深刻な問題とされています。
少子高齢化の原因!
一番の要因は男女の晩婚・未婚化や、
過去の人口抑制推進が背景にあります。
またタイは女性の社会進出が、
当たり前になっている為、
特に高学歴およびキャリア志向が強く、
高収入者は結婚率が低く、
低収入者は結婚率が高いという現象が起きています。
未婚も増えている!!!
しかし、収入の大小に関わらず、
日々、タイ人求職者の登録用紙を見ていくと、
男女問わず大部分の方が未婚となっており、
結婚している人の方が少ないなと感じます。
実際にタイ人求職者と面談していく過程で、
「結婚予定はありますか?」
「お子さんの予定はありますか?」と質問していくと、
「子供に時間を使うと仕事が出来なくなる」
「兄弟姉妹に子供がいるから十分」
「両親の面倒をみるから時間がない」と様々な意見を聞きます。
一方の日本は超少子高齢化社会・・
一方、現在の日本は高齢化率25.1%の超高齢化社会。
国民平均年齢は約47歳になり、
東京オリンピック開催予定の2020年には、
平均年齢が50歳にまでなると言われています。
日本もタイと同様、晩婚・未婚化が進み、
また養育費の高騰、人口減少の加速化、
ワーキングプア層の拡大が、
益々深まっております。
これらの実態から一部の日本国内の企業も、
「人材が確保出来ない」
「正社員どころかアルバイトすら集まらない」
「以前は沢山応募があったのに・・・」などと、
段々と目に見えて分かる影響が出てきております。
このように日本とタイは、
少子高齢化問題において共通点がありますが、
両国とも早い段階での対策を講じる必要があり、
日タイのより良い発展の為にも、