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2017年8月2日水曜日

西浦 亮 タイは「毎日がノー残業デー」 ~ タイと日本の働き方
V+1

タイは「毎日がノー残業デー」 ~ タイと日本の働き方

今回はタイ・日本の働き方について述べたいと思います。



タイは残業しない!


普段どの企業で働くタイ人従業員も、定時になれば直ぐ退社する人達が、
殆どという話を聞きます。弊社のタイ人従業員の場合、
定時以降だいたい30分以内には退社し、繁忙時期でも1時間程残業し帰宅しています。

タイ人求職者との面談でも、「いつも何時に退社していますか?」と聞くと、
「定時退社します」、「定時以降1時間以内には帰宅します」と答える人が多いです。

喜んで残業する人も?


一部例外として、彼等の中にも残業代が貰えるという理由から、
喜んで働く人もいるようですが、(これは会社にとっては無駄な残業こそ、迷惑な話しです ^^;)、
残業をしないスタンスが、彼等の基本的な考え方なのでしょう。


ワークライフバランスを大切にするタイ人!


タイの場合、大半の人が、「自分の仕事」を、効率よく時間内にスパッと終わらせ、
帰宅後は、家族との時間を過ごす、ジムで身体を動かす、
自分の趣味に打ち込むなど、ワークライフバランスを保ちたいと思っています。
恐らく、これは他の諸外国にも当てはまるのではないでしょうか。



残業が多い会社に対する意見


もし現職が毎日残業続きであれば、一般的なタイ人の意見として、
「社内のシステムが良くない」、「上司がマネジメント出来ていない」、
「なぜ、早く新しい従業員を採用しないのか ? 」等々から、
従業員の離職に繋がってしまう可能性も否定できません。



週末出勤の考え方!


また、面談で土曜日勤務の可否について尋ねると、
私がタイに赴任した4年前は、新卒から社会人経験が数年ある人材でも、
比較的、土曜日勤務が可能だと、回答していた人が多い印象がありました。

ところが、新世代の影響なのか ? ここ2,3年、社会人経験者のみならず、
新卒も完全週休二日制を希望する傾向にあると感じていますが、
中には働いた経験がない理由から、土曜日勤務の有無を問わない人もいます。


日本の残業に対する考え方‼


一方、日本の場合は、各企業によっては、就業時間が過ぎても、
「上司より先に帰宅するな」、「若者は残業して当たり前」、
「定時退社はもってのほか」など、タイや他国と比較しても規則が厳しく、
働き方の自由度も非常に低いと言えます。


日系企業は、残業を望むケースが多い!


同様に、タイ日系企業で勤務している求職者からも、
「え?もう帰るの?」、「責任感がない」、「甘すぎる」等、
日本人上司から言及された事があると、時々、面談の際に耳にします (苦笑)。


生産性が低いと指摘される日本の会社!


しかしながら、日本企業の「長時間労働」「サービス残業」「不必要な会議」等々が、
結果的として、業務の非効率、労働生産性の低さを招いていると、
世界各国や日本国内でも指摘されています。
(蛇足ですが日本の労働生産性はアメリカの70%、OECD30カ国中19位で、主要先進7カ国の中では最下位です)

先日、安部政権の「働き方改革」が取り上げられました。
以前から課題とされている「長時間労働の抑制」が話題となりましたが、
単純に長時間の労働を制限し、有給休暇を取得しやすくしても、
本来、日本の習慣である「時間を守る」を終業時間をも守る事にも、
通じていなければ、根本的な働き方の改善にはなりませんし、
規則が多く存在する日本だからこそ、そこを徹底すべきであると考えます。


最後に!


タイ・日本の両国が、各々の良い点を導入することで、
双方にとってベストな働き方が、確立していければ良いなと感じています。