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2017年7月27日木曜日

西浦 亮 タイは女性社会~タイを見習い、日本男児もなまけよう!w
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タイは女性社会~タイを見習い、日本男児もなまけよう!w

「男は外で仕事に励み、女は家を守る。」

日本では一昔前、それが男女の当たり前の役割でした。
しかし、時代の流れから今の社会は以前よりも女性の活躍の場が徐々に広がっています。

タイと日本における女性の社会進出について述べてみたいと思います。




タイ人のキャリアウーマン!


思えば、私が2012年5月にタイへ赴任して早3年の月日が経過し、多くの優秀なタイ人キャリアウーマンと日々共に仕事をおこなってきた為、
今となっては当たり前の光景ですが、当初はどこの職場に行っても、女性中心と聞き非常に驚いたことを今でも覚えています。

ある調査結果を見てみると、タイ人女性の労働力率は45%、日本は42%となっており、
管理職率はタイ36%、日本は19%となっており、タイでは女性の活躍が目立ちます。

タイで女性進出が著しい理由は?


なぜタイは、こんなにも女性の社会進出が著しいのでしょうか。
様々な理由があると思いますが、大きく分けて3つ考えられます。

1. 家族や親戚の助けが非常に大きいと言えます。
タイの場合は、日本と異なり社会人になって家を出て一人暮らしをする方が少なく
大半の人々が家族と一緒に暮らしております。そのため、安心して仕事と家事を両立している女性も多く、
結婚後は、別々に暮らす方もおり実家の近くに一軒家を持つ家庭が殆どです。よって、常に周囲からのサポートを受けられるので、子供が出来て出産後も直ぐに職場復帰も可能になります。

2. 家の仕事だけでは地位が低いと認識するようになってから、外で働く事で家庭内の立場、主導権を高く維持し続けて、対等でいたいという思いが強い事です。
それにより女性が働く事が当たり前という社会的慣習が出来上がったと言えるでしょう。

3. 日本と比較して社会保障が充実していないので、男性の収入だけでは家族を十分に養っていく事が難しいと感じているため、
男性のみならず女性も共働きで、稼ぎたいという気持ちがあります。これは富裕層の方々であれば、尚更その傾向は強いです。

このような家族システムが備わっているので、タイ女性は多くのビジネス現場で、キャリアを構築していく事が出来ます。


一方日本では?


一方、日本では、安倍政権が「全ての女性が輝く社会づくり」を推進していますが、残念ながら具体的な成果が数値に現れておらず、
タイをはじめ先進諸国と比較しても、女性の社会進出は遅れをとっているのが分かります。

大きな理由は結婚・出産を機に寿退社するケースが多いからです。
実際に出産・育児を一段落終えて、社会復帰を目指すも前の職場の慣行や雰囲気により、
戻りにくく、且つブランクの壁があるとなれば、感覚を戻すのに膨大な時間を割かなくてはなりません。
また、働き出すと生活が変わる為、ギャップも起こる可能性があり、さらには、日本社会自体も、
そこまで受け入れが整っていないので、企業や従業員からの偏見が存在しているのも事実です。

しかしながら、今から日本経済の活性化と更なる成長を図っていくためには、タイと同じように日本も女性の労働力は重要且つ不可欠なのは間違いないでしょう。
女性が結婚・出産後も職場復帰出来るような社会の仕組みを構築していく事が、日本にとってもより良い未来へと繋がっていくのではないかと思います。

将来的に、日本もタイと同様に女性の社会進出が目覚ましくなるにつれて、男女の立場も大きく変わる日がやってくるかもしれません。