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2017年7月28日金曜日

西浦 亮 肩書重視のタイ!出世欲のない日本!タイと日本の出生意欲の違い
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肩書重視のタイ!出世欲のない日本!タイと日本の出生意欲の違い

「貴方は、出世したいですか、したくないですか・・・?」
誰もが一度は聞かれる質問だと思います。

本日は、タイと日本の出世意欲に対する違いについてお話したいと思います



タイと日本の違い


日々、求職者面談において、キャリア志向があるタイ人は、役職につきたい気持ちがあるので、出世欲が強いと言えます。
社会人経験・スキルが上がるに連れて、主任→係長→課長→次長→部長→役員→社長と役職が上がっていきます。
これが一般的な昇進となります。

タイは階級・格差社会であり、肩書き、役職、地位、知名度など日本と比較しても、
非常に重要視されております。また、タイ社会は上下関係がハッキリしている為、
従業員が役職を目にすれば尊重されるという社会的慣習も見受けられます。

タイ人の転職理由は?


上昇志向のあるタイ人求職者の代表的な転職理由として、
管理職が既にいて、昇格出来るチャンスがない、或いは管理職は全て日本人に限るので、
「上にいくことが出来ないから」という理由をよく耳にします。

しかし、近年ではタイ日系企業も優秀なタイ人を管理職として雇用し、
現地主体を中心としたローカライゼーション化進めている企業も増えてきております。
反対に、未だに殆どのトップマネジメントが、日本人のみの企業も数多くあります。

駐在員の方々が、一定の任期を終えると帰任し前任から後任へ入れ替わるため、
昇進したいと考えているタイ人は、いつまでも出世出来ないと感じてしまい、
見切りを付けて他社へ流れてしまう事もこれまでにも幾度か見られるパターンです。

一方、日本では最近、全体的に出世意欲が低下していると言われております。
あるアンケート調査で、男女20 ~ 30代の若手社員を対象とし、
「絶対・出来れば出世したい」40.8%、「出世したくない・拘らない」が59.2%と、
出世を望まない人の数が、望む人の数を上回っており出世への関心度が落ちています。


出世を望まない理由!


出世を望まない大きな理由として下記3つに分けられます。
1. 責任、精神的プレッシャー
2. ワークライフバランス
3. 安定志向

入社当時、彼らも仕事をバリバリこなし出世し部下持って等、目標を胸にしていたと、
思いますが、社会人経験が長くなるにつれ、現実の厳しさを知り出世意欲も変わります。
そうなると出世を諦めた場合、各々のポジション確保に専念するようになります。

結局出世しないといけない?


一昔前、バブル時期の日本は、右肩上がりの高度経済成長で著しく豊かになり、
同じ世代同士が、競争する事を当たり前としておりました。
出世意欲と周囲へのライバル意識を持ち頑張った分、自分に返ってきた時代と言われています。
比較的、出世を考えない人はごく僅かとされていました。

しかし、もし出世を望まない人が結婚・出産、家庭を持ち、養わないといけなくなれば、
今までの価値観を捨ててより一層仕事に励まなくてはなりません。
そして、家庭環境の影響で出世意欲が上がりポストを獲得するために、
出世競争に参加せざる負えないことになります。

出世意欲は、タイと日本でも相対的に異なっていると感じられます。
中には昇格出来なかったタイ人でも退職後、自営業で社会的に飛躍している方もいます。
このように国、世代間に関わらず、出世意欲のギャップは益々大きくなることでしょう。
出世意欲が無い風潮にある今の日本社会も、グローバル化社会を生き抜く為には、
高いモチベーションを持って上を目指す事は決して諦めてはいけないと感じております。